‘the’ を「その」と訳すと ‘that’ と混乱するので「例の」(話者間で共通の認識がある)
と認識するのがよい。‘it’ を「それは」と訳すのは、問題があるとコーネル大学準教授(associate professor)John B Whitman さんが指摘している。日本語の「それが」「それは」に当たる英語はほとんどが ‘that’ にあたるというのだ。英文の主語の ‘it’ に当たる日本語はほとんどの場合「ゼロ」、つまり「主語が省略されている」か「主語が言い表せない」ような文である。
1) The book is so difficult I cannot read it.
例の本は難しいので私には読めない。
2) The book is so difficult that I cannot read that.
指示代名詞の ‘that’ を使うと堅苦しい文になる。
「 it = 0(省略)は英語でも日本語でも自然な文になる。」
3) This theory has had little influence on current research. It is because
the theory is not based on sufficient evidence.(△)
この理論は現在の研究にあまり影響を及ぼしていない。それは、理論が十分な
根拠に基づいていないからである。
4) We decided to leave early. It was because we wanted to avoid the traffic.(△)
早く出発することにした。それは、渋滞を避けたかったからだ。
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