思いを力に

思いを力に・・・前に進もう

「思いを力に」この言葉はくるみの学校のHPのフラッシュ画面に最初に流れてきます。

これは、NHK番組「プロフェッショナル・呼吸器外科医伊達洋至・絆を最高のメスに」から頂いたものです。

1998年10月、日本で最初の生体肺移植をされた医師です。 伊達先生は、顔つきが穏やかで、言葉遣いがとても丁寧。見た瞬間から、信頼できるお医者さんだと感じました。

http://www.nhk.or.jp/professional/2010/1018/index.html

この番組の中で、伊達医師は「患者さんの思いが私の力になる」というようなことを言われていました。 
NHKのHPでは、次のように書かれています。

伊達は、患者や家族の生きたい、治りたいという強い思いにふれるたびに、元気にしてぜひ世の中に帰してあげたいと強く思い、それによって医師の力が引き出されると信じる。伊達は1998年に日本で初めて肺移植を成功させた。それも、目の前の患者やそれまで救えなかった人々が、力を与えてくれたからこそなしえたことだと伊達はいう。 
伊達の現場には、医師と患者や家族が互いに信頼しあい高め合っていく、確かな絆(きずな)がある。

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この文を見たとき、目から鱗が落ちました!
不登校やひきこもりを治せるのは、他のだれでもなく、本人なのです。

くるみの学校はあくまでもそのお手伝いをするということなのです。

この番組の中で、29歳の女性が肺が硬くなる病気になり、母親と叔母から一つずつ肺の提供を受けるというエピソードがありました。 彼女の病名が母と同じ病気でした・・・!
私が20歳の時の2月に母親が肺線維症という不治の病で、その年の8月に父親が胃ガンで亡くなりました。

肺線維症は肺繊維が固くなり、生きながら窒息状態に陥るという恐ろしい病気です。

胃ガンであと数ヶ月と宣告されている父と医者から母の容体を聞きました。

「現代の医学では治せません。肺から酸素が供給されないので、心臓が血液を肺に送ろうとして、肥大し、脈拍があがり、いずれ、心臓が耐えられなくなり、死亡します。覚悟してください。」

母は気管支切開をして空気を入れていたので、言葉は話せませんでした。

母親は紙に震える手でやっと次のように書きました。

「苦しい。私を殺して。」

本当に苦しかったのだと思います・・・・・・・。余命数ヶ月の父親がいるのに、母がこのような言葉を言うはずがありません。

母親に殺してと頼まれる・・・こんな悲しいことはもう二度と経験しなくてすむと母が亡くなった時、思いました。

しかし、結婚し、子供が生まれ、もし子供が自分より先に亡くなったら、この時以上に、もっと悲しいだろうという思いが生まれました・・・・・・。

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『樹静かならんと欲すれども風止まず、子養わんと欲すれども親待たず、往きて来らざるものは年であり、再び見るを得べからず』

高校の時の漢文で習った「風樹の嘆」 今でもはっきりと覚えています。

親孝行しようと思ってもその時には、親はいない。

母は震える手で「パインジュースが飲みたい」とも書いていました。だから、私はパインジュースは飲めません。

今、両親が生きていたら、私は「どんなことができるだろうか?」とふと思うことがあります。しかし、いくら思っても、親はいないという現実は変わりません・・・。

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この番組を見て、母の事を思い出し、そして「患者さんの治そうとする思いと医師の治そうとする思いが重なれば、さらに強い力になるということ。 」を伊達医師は言われていました。

これはくるみの学校に来る不登校やNEET、思い悩んでいる人にとっても同じだと感じたのです。

お互いの思いがさらに強い力を引き起こす。

思いを力に・・・、前に進もう。
伊達洋至先生・・ありがとうございます。

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