問題1( )に母音か子音という言葉を入れなさい。
日本人は500〜1000ヘルツ前後の音(主に母音)に対しては敏感に反応します。しかし、英語や欧米音楽には、日本人には認知されにくい2000ヘルツ以上、場合によっては1万ヘルツ以上の音が含まれているので、そのあたりの周波数帯の音に対しては、なかなか敏感に反応ができません。つまり、英語には(1 子音 )の音が多く含まれますが、日本語では常に子音と(2 母音 )が対になって、音を構成するので、相対的に母音が多いことになります。そのため、日本人には(3 母音 )ばかり選んで聞き取る癖があり、(4 子音 )が聞こえにくいのです。日本人にとって高周波の音は、日常会話において必要とされていない領域なので、そういう音が実際に耳に入ってきても、自覚なく無意識のうちに耳(正確には脳)が勝手に排除してしまっている、ということです。だから、「日本人には聞こえない音がある」あるいは、「聴こえているはずなのに、認識できていない音がある」、ということがいえる訳です。それを認識できるようにするのは、ネイティブスピーカによる英語の音を聞き、真似て発音することです。
マジックリスニングHPより
問題2プリントNo.001を参考にして、( )に適語を入れなさい。
この教材の特徴は、「1. 高い周波数を聞き取る。2. 日本語的リズムを断ち切る」と宣伝しているが、ビデオで見たように、英語と日本語では、(5 左脳 )にある言語中枢の使用部分が違うという。五カ国語を話せる多摩大学学長のグレゴリー先生は、(6 英語の歌 )やリズム感のある英語を聞くべきだとおっしゃっているが、(7 英語 )を聞き、発声することが英語をマスターする一番の近道である。なぜなら英語は(8ピッチ )アクセントではなく、(9 ストレス )アクセントだからである。
ウェルニッケ中枢 ウェルニッケちゅうすう
Werniche Area 大脳皮質(→ 脳)にある聴覚性の言語中枢。
1874年、ドイツ人の脳外科医ウェルニッケは、言語を自由に話せるが話の内容が不自然であり、耳もよく聞こえるが話を聞きとる能力が低い患者の症例を発表した。この患者は主語や述語をただしい順序でならべることはできたが、言葉の中に実際には存在しない単語がときおりまざっており、話しかけられた言葉を復唱することもできなかった。また、読み書きの能力にも障害があった。
患者の死亡後に脳を解剖すると、左半球の側頭葉の上側頭回と中側頭回の後方部に損傷をもつことが確認された。この場所を聴覚性言語野、あるいは発見者の名前をとってウェルニッケ野とよんでおり、とくに話し言葉の理解にかかわる領野でありふつう、左半球にある。20世紀初期のドイツの精神科医ブロードマンの脳地図では22野の一部に相当する。近年の研究で、この領野は話し言葉の理解のほかに、「話し言葉の辞書」ともいうべき長期記憶がたくわえられていることがわかってきた。なお、ごく最近、チンパンジーの左側頭葉でヒトのウェルニッケ野と相同らしい領野がみつかり、言語進化の研究者から注目をあつめている。
ブローカ中枢 ブローカちゅうすう
Broca Area 大脳皮質(→ 脳)にある運動性の言語中枢。
1861年、フランス人の外科医ブローカは、何を質問しても「タン、タン」という言葉しか発声できない患者にであった。彼は言葉をしゃべることができなかったが、その他の知性はまったく正常で、他人のいうことはなんでも理解することができ、身振りで大まかな意思の伝達ができていた。つまり、発話がかなり特異的に障害されていたのである。
ブローカは患者が死亡した後に解剖をおこない、左の前頭葉の下前頭回に脳梗塞の病変をみつけた。この領域をその後、運動性言語野、あるいは発見者の名前からブローカ野とよんでいる。これが「言葉」を支配する脳の領域を世界ではじめてしめした出来事だった。
この領野は通常左半球にあり、20世紀初期のドイツの神経解剖学者ブロードマンの脳地図ではおおむね44野に対応する。近年の研究で、ブローカ野は発話のほかに、構文化(文を構成すること)に深く関与することがわかってきた。また、幼少のころからマルチリンガルになると、言語ごとにブローカ野が区画されることがしめされている(ただし、感覚性言語野であるウェルニッケ野(→ ウェルニッケ中枢)ではこうした区画化はおこらない)。(エンカルタ百科事典より)